私の受験ストーリー -経験から伝えたいこと-

はじめに


こんにちは
興学館塾長の長女です。

現在は、
お茶の水女子大学 生活科学部心理学科の4年生です。

趣味は国内旅行・日本史です。社会科が好きです。
仮面ライダーもにわかですが好きです☆(後述)


実は私は、
勉強が好きで成績をどんどん伸ばしたタイプではありません。

むしろ勉強は苦手で、劣等感を抱き、
何度も投げ出したくなった人間です。

それでも大学受験を乗り越えられたのは、

家族や先生の支え、

そして自分なりの小さな工夫があったからでした。


ここでは、

中学受験から大学受験までの体験を正直に綴ります。

今まさに勉強に悩んでいる生徒さん、

また子どもを支える保護者の方にとって、

少しでもヒントになれば嬉しいです。

 

 

中学受験 ― 苦手と「逃げたい」気持ち


小学生の頃の私は、宿題をやらずに寝てばかり。

算数は苦手、国語もピンとこず、理科も嫌い。

読書感想文では「どう思ったの?」と聞かれても
答えられませんでした。


中学受験をした理由も「勉強したいから」ではなく、

「いじめから逃げたいから」でした。


自分で望んだつもりでも、
実際には「そうするしかない」と
思い込んでいたのだと思います。


算数は特に、「できない」と感じた瞬間から問題を避け、
ますます苦手意識が強くなってしまいました。


――「放置したものはそのまま苦手になる」。


これは、当時の私が身をもって学んだ大切な教訓です。

 

 

中学時代 ― 成績低迷と劣等感

中1の最初のテストでいい点を取り、
「自分はやればできる」と思ったのも束の間、
安心して勉強をしなくなりました。

油断して勉強をやめてしまい、
成績は下がる一方。

中3の模試ではついに学年ビリ(120人中120位)。

英語も嫌いで単語を覚えず、
国語だけは恩師に救われましたが、
全体的には勉強から逃げ続けていました。

部活は吹奏楽部でチューバを担当。
友達の中には勉強も演奏もできる人が多く、
私はそのどちらも劣っていて劣等感を抱いていました。

両親から

「数学で70位以内に入らなければ退部」という

条件を出された時は、本当に重く感じました。


さらに、「塾の娘」という立場も私を縛りました。

父から

「塾の娘と言ったら世間は高学歴で優等生と思うだろう。
でもそんなことはないと思っているよ」と

言われたことがあります。

少し安心しながらも、
やはり「世間の目は避けられない」と思い、
複雑な気持ちになりました。


戦国武将・毛利元就の長男、隆元が
「偉大な親のもとには不遇の子が生まれる」と語ったとされます。

私はまさにそのように、
劣等感とコンプレックスを抱えて生きていました。

それでも父の
「そんなことはない」という言葉は救いでした。

「あなたはあなたでいい」というメッセージを
込めてくれていたからです。

そのおかげで、
完全に押しつぶされずにいられました。

 

 

高校時代 ― 少しずつ変化

高校に入ってもしばらくは
中学の延長のような生活でした。

授業は受けても復習せず、
テスト前に慌てて勉強するだけ。

そんな私に転機を与えたのは、父からの言葉でした。

「英検2級を取らなければ、
ニュージーランド語学研修の費用は出さない」
※英検2級レベルは無いと
 ホームステイの意味はないとのこと

40万円という金額。
吹奏楽部なら新品のチューバが買える額です。

必死に勉強して、6月に合格しました。

これが「努力すればできることもある」と
初めて感じられた瞬間でした。

8月にニュージーランドへ行き、
帰国後すぐ吹奏楽部を退部。

周囲の友達が
受験を意識して勉強する姿に焦りを覚え、
「このままではまずい」と思い始めました。

ようやく「勉強を本気でやらなければ」と
気持ちを切り替えました。

しかし現実は厳しく、
数学は中2の基礎すら理解できておらず、
不等式で符号を逆にすることも知りませんでした。

英語も疑問詞の文を正しく作れず、
理科も公式暗記止まり。
ゼロからのやり直しでした。


また、家族と進路について話す中で、

学力だけでなく「学費」「通学か下宿か」といった、
現実的な問題も早めに考えなければならないと実感しました。

こうした話し合いを高2のうちにしておけたことは
とても大きかったと思います。

 

 

受験勉強 ― 自分に合った工夫

本格的に受験勉強を始めるとき、
私は「計画表」を作ることにしました。

ただし、よくある「時間割形式」ではありません。

「今日は数学を何ページ」
「英語長文を何ページ」といったように、

“ やるべきページ数 ”で計画を立てたのです。

徹底した復習をしたのです。
 ※1冊を最初から最後まで通して、それを繰り返す…的では無く、
  3日前、5日前にやったことを反復して確認する。
  1日に新しいページを2ページ進めたら、
  残りの時間は復習に当てる。このような感じです。

これなら達成度が目に見えてわかり、
少しずつ進んでいる実感が得られました。

もちろん計画通りに進まない日もありましたが、
それでも
「やるべきことを見える化」していたことで、
最後まで続けられたと思います。

 

 

大学受験 ― 志望校と学費の現実

受験したのは神奈川大学、明治学院大学、
立教大学、上智大学、そしてお茶の水女子大学。

国立は筑波大と迷いましたが、
小説問題が出ることが不安で、
お茶の水女子大を選びました。

得意不得意で志望校を決めることに迷いもありましたが、
結果的には自分に合った選択でした。

ただ、学力と同じくらい大きな壁となったのは学費です。

私は歴史系を学びたいと思っていましたが、
教職に就かないのであれば、
両親は
歴史は趣味の範囲に留めておけばよいのでは?との
アドバイスもあり、
心理学を選ぶことになりました。

大学に進むには
「どの学部を選ぶか」だけでなく、
「どこまで学費を出してもらえるか」
「下宿は認めてもらえるのか(生活費の負担はどうするのか)」

といったことを、早めに親子で話し合う必要があります。

これは本当に強調したいのですが、

高校2年のうちに
保護者としっかりすり合わせをしておくことが重要です。

遅くなると選択肢が限られ、後悔につながります。

 

 

特待・給費制度の現実

神奈川大学には「給費生制度」があります。

授業料・入学金などが全額免除され、
必要なのは教科書代など最低限の費用だけ。
さらに下宿費の一部も補助されます。

私はこの給費生として合格しました。

ただし難易度は高く、
基礎的な問題とはいえ9割以上を取らなければならず、
目安は早慶レベル。

一般合格は日大レベル程度とも言われており、
大きな差があります。

白鷗大学の特待制度なら、
合格すれば学費は国立並みに抑えられます。

防衛大学校や税務大学校のように
「給料をもらいながら学ぶ道」もあります。

こうした選択肢を知っておくことは、

生徒にとっても、保護者にとっても
大きな安心材料になります。

 

 

受験勉強の実際

「受験生は1日10時間勉強」とよく言われますが、
私は一度も達成できませんでした。

平均して8時間程度。それでも十分合格できました。

大事なのは「毎日一定の量を続けること」。

そして「時間割ではなく、
やるべきページ数で計画を立てる」ことでした。

計画表を塗りつぶしていくたびに
「今日も進んだ」という実感が生まれ、
それが翌日の力になりました。

共通テストでは、日本史の1問目から迷い、
数学は計算の複雑さに泣いている生徒もいました。

でも「自分が難しいと感じるなら、みんなも難しい」。

そう考えることで冷静さを保ち、
最後まで戦えました。

 

 

心の支え ― 仮面ライダー

勉強だけでは心が折れてしまいます。
私を支えてくれたのは仮面ライダーでした。笑

主題歌はどれも戦いの歌。
不完全な主人公が必死に戦う姿に、
自分を重ねました。

「不完全でも最善を尽くして戦う」。
そう思えたからこそ、苦しい時期も続けられました。

受験は戦いです。
でも、戦い続けるには勉強だけでは足りません。

自分にとっての「心の支え」を持つことが大切です。

音楽でも、本でも、趣味でもかまいません。

お守りのような存在があれば、
最後まで走り抜けられるはずです。

 

 

合格とその先へ

振り返ると、
私の中高時代は失敗や劣等感だらけでした。

でも結果的に私は、
お茶の水女子大学に合格できました。

合格できたのは、
最初から優秀だったからではありません。

むしろ、数えきれない
つまずきや劣等感があったからこそ、

自分なりのやり方を見つけ、
支えを受けながら
前に進むことができたのだと思います。

「塾の娘だから」というプレッシャーも、

今振り返れば、父の言葉の通り
「そんなことはない」と受け止められるようになりました。

かつては重荷だったものが、

今は「私は私でいい」と思える強さにつながっています。

 

 

おわりに

この経験を通して私が伝えたいのは、たった一つ。

完璧じゃなくてもいい。

成績が悪くても、苦手が多くても、
そこから工夫して立ち直ることはできます。

そして、支えてくれる人が必ずいます。

今勉強に悩んでいる人も、自分に自信を持てない人も、

「そんな時期があったな」と笑える日がきっと来ます。

もし今つらい状況にいるのなら、
「大丈夫、私もそうだった」と思い出してください。

あなたの歩みも、必ず力になります。

 

2025.08.18  藤井長女

 

〈大学受験 主な合格校〉
神奈川大学人間科学部人間科学科(給費生)
明治学院大学心理学部心理学科
立教大学現代心理学部/コミュニティ福祉学部
上智大学総合人間科学部社会福祉学科
お茶の水女子大学生活科学部心理学科

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